ランプの基礎知識

種類と特性

見分け方のポイント

電球交換の際に:電球を交換する際は、必ず同仕様のものであることをご確認頂くことが必要です。
電球を見分ける時は、次のことがポイントになります。

1.定格(公称電圧=V、電力=W)があっていること。
2.形状が同じであること。形状とは、ガラス球・フィラメント・口金の組み合わせで確認します。
» ガラス球・フィラメント・口金一覧

HIDバルブ

ディスチャージバルブ
【特 長】
1)ハロゲン電球の2倍の明るさで、自然光に近い光を発生します。

2)ハロゲン電球の2~3倍の寿命を持ち、消費電力は約2/3と省エネルギーです。
【発光の原理】
1)電極間に高電圧(約20KV)を印加
2)キセノンガス電離後、放電
3)管内温度上昇に伴い、水銀が蒸発
4)水銀アーク放電開始
5)さらに管内温度上昇。金属沃化物(ナトリウム、スカンジウム)蒸発
6)蒸発した沃化物が水銀アーク内で金属原子と沃素原子に解離。
7)金属原子が励起され、特有のスペクトルで発光。

ディスチャージヘッドランプシステム

ディスチャージヘッドランプシステム
【特 長】
1)高光量
●光量はハロゲン電球と比べ、倍増します。
●可視距離が増大し、歩行者の飛び出しや障害物を早期発見できることで、事故を防ぎます。
●ヘッドランプのコンパクト設計が可能になります。

2)長寿命
バルブの長寿命により、取り替えの煩雑さが低減されます。

3)色の自然さ
色調は昼光色で、昼間のように見やすくなります。

4)省エネルギー

ハロゲン電球

ハロゲン電球
【特 長】
1)ハロゲンガスサイクルによりいつまでも明るさが変わりません。

2)ガスの高圧封入によりタングステンの蒸発が抑制されるため寿命が長くなります。
【ハロゲンサイクルとは】
1)タングステンの蒸発
2)フィラメント近傍のある温度域でハロゲンガスと化合しハロゲン化タングステン(気体)を形成。
3)管壁温度が250℃以上に設計されているため、ハロゲン化タングステンが、管壁に付着しない(黒化しない)
4)対流で移動
5)温度の高いフィラメント近傍でタングステンとハロゲンに分解。
6)タングステンがフィラメントに戻る。

» 主なハロゲンバルブ

白熱電球

白熱電球
【発光の原理】
白熱電球は、フィラメントに電気を通し,電流が流れることにより、高温になったフィラメントの熱放射(温度放射)により、可視光を発します。

通電 → タングステン・フィラメントの白熱 → 熱・発光
【歴史】
1900年初頭から現在に至るまで車のヘッドランプに使用されています。

主な白熱電球
» 金属口金付タイプ
» ウェッジタイプ

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